弥生時代まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:03 UTC 版)
日向地域では旧石器時代の遺跡も発見されており、縄文時代については、塚原遺跡で辰砂を使った赤彩土器が出土している。 弥生時代の日向地域は、青銅器の欠如と、抉り入り方形石包丁の存在という特色がある一方、渡来鉄器や中九州地方の鉄器が出土している。 この時代の日向については『古事記』、『日本書紀』に多く現れるが、天照大神と素戔男尊の孫にあたる瓊瓊杵尊が高千穂の峰に降臨したという天孫降臨の逸話、また、その弟の饒速日命(にぎはやひのみこと)が天照大神から十種の神宝を授かり天磐船で近畿地方に天降って稲作を伝えた逸話、瓊瓊杵尊の息子の彦火火出見尊(山幸彦)が兄の彦火火出見尊(海幸彦)を懲らしめ、隼人が天皇に仕える理由は海山彦の子孫であるためとする山幸彦と海幸彦の逸話、また、山幸彦と豊玉姫の息子の鸕鶿草葺不合尊と玉依姫が、初代天皇神武天皇の父母である旨、また、神武天皇が日向から出立し、筑紫国の菟狭国造である菟狭津彦(宇佐氏の祖)が特別に造営した宮などに滞在してから東征した神武東征の逸話がある。祖母山を祀るなどの山岳信仰もあった。
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