弥生時代の日本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 08:23 UTC 版)
岡山県岡山市の南方(みなみかた)済生会遺跡(弥生時代中期中葉)から出土した木製盾は針葉樹の板材製で、長さは21.7センチ(部分出土で全長は不明)。中央部にサヌカイト製の石鏃が刺さった状態で出土した。 滋賀県守山市の下之郷遺跡(弥生時代中期後葉・1世紀前後)から出土した木製盾は長方形である。4枚のスギ板と2本のサカキの補強材を組み合わせて作られ、裏側には植物繊維が巻かれた把手(とって)がついていた。長さは105センチ。装飾などは見らない。当遺跡からは焼けた弓や折られた銅剣なども出土している。 一支国の国都に比定されている原の辻遺跡(長崎県壱岐島)からは赤色に塗られた木製盾が出土しており、また、鳥取県鳥取市青谷上寺地遺跡(弥生時代後期)からは緑色に塗られた盾が出土している。 奈良県田原本町の清水風遺跡(弥生時代中・後期)出土の土器絵画からは、左手に盾、右手に戈を持った羽飾りの戦士が線刻されており、戈と盾が併用されていたことを示す資料となっている。これが祭祀の様子を線刻したものなのか、別の場面を表したものかは不明。
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