日本列島における馬鍬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/15 09:12 UTC 版)
日本列島のうち本州では西日本に牛、東日本で馬が多く分布し、それぞれ牛馬耕に用いられている。馬鍬は田植えを行う前に、水を張った水田をかき回す代掻き作業において用いられる。馬鍬の呼称は牛・馬でも同様に「馬鍬(まぐわ)」に由来するマグワ、ウマグワ、マンガ、モガ、クマンガ、マッカ、などの民俗語彙が見られる。 『魏志倭人伝』によれば弥生時代の日本には牛馬が存在せず、古墳時代の5世紀には馬が、6世紀には牛が移入される。本州では最古の馬鍬と言われているものは、福岡県北九州市小倉南横代カキ遺跡出土の木製の馬鍬で、6世紀後半のものとされている。古墳時代の馬鍬の形態には多様性があるため改良の途中であり、5世紀には倭の五王が南朝に朝貢して江南地方との交流があるため、この時期に伝来したとも考えられている。 書物に残されている記録では、今昔物語集の26巻に馬歯(まぐわ)についての様子が書かれている。
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