建造と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/31 02:59 UTC 版)
サーモピレーは、1867年9月16日起工され、船体完成1868年6月19日、8月19日に進水したのち、9月17日に竣工した。設計はロイズ船級協会のバーナード・ウェイマス技師(Bernard Waymouth)、建造はアバディーン(スコットランド)のワルター・フッド・アンド・カンパニー社(Walter Hood & Co)である。船名はペルシア戦争の古戦場であるテルモピュライの地名からとられた。船体は鉄製のフレームに木材の外板を張った木鉄混合構造である。大きな荷室容積を確保し、安価に建造できることで、サーモピレー、カティーサークを含めて、当時のティークリッパーでは一般的な構造である。サーモピレーでは、木材は米松(イエローパイン)材、およびチーク材が用いられていた。船体は緑色、マストは白色に塗られ、帆は全て純白であった。 サーモピレーの帆装形式は3本マストのシップ型であり、順風時の高速性を優先した構造である。外洋を高速で帆走することに設計の主眼がおかれ、最高巡航速度は14.5ノット(時速約27km)、最高速度は20ノット(時速約37km)に達したと言われる。
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