建設・路線概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 15:41 UTC 版)
全長109kmの内、第一期工事では英仏海峡トンネルからサウスフリート(Southfleet)までの70kmとサウスフリートからフォークハムジャンクション(Fawkham Junction)までの4kmが建設されることになった。フォークハムジャンクションではウォータールー駅(Waterloo)に向かう在来線と接続する。同区間4kmはウォータールーコネクション(Waterloo Connection)と呼ばれ、Gravesend Railwayという路線の廃線跡を転用している。また、第一期工事区間において時速334.7km/hという英国鉄道最速記録を出している。第二期工事ではサウスフリートからロンドン セント・パンクラス駅までの39kmが建設される。線路規格はフランスのLGVに準じており、軌間は1435mm、架空線式、電化方式は交流25000V/50Hz、信号システムはTVM、軌道はバラスト軌道となっている。新線上にはロンドン側からストラトフォード(Stratford)・エブスフリート(Ebbsfleet)・アシュフォード(Ashford)の3駅が設けられる。2009年開業予定のストラトフォード駅は2012年開催予定のロンドンオリンピックのメインスタジアム最寄り駅となる。建設費は第一期分が19億英ポンド、第二期分が33億英ポンドで、合計52億ポンドが見込まれている。全線の1/4にあたる26kmはトンネル区間となる。セント・パンクラス駅 - ストラトフォード駅間にロンドン西トンネル(London west tunnel)(7543メートル)、ストラトフォード駅 - エブスリート駅間にロンドン東トンネル(London east tunnel)(9924メートル)、テムズ川をくぐるテムズトンネル(Thames tunnel)(2513メートル)がある。第一期区間の工事は1998年10月に始まり2003年9月に竣工、第二期区間の工事は2001年7月に始まり2007年11月14日に開通した。当日の一番列車はフランス国内で行われているストライキの影響を受けずセント・パンクラス駅を11時03分(GMT)に出発しパリ北駅に13時17分(GMT)に到着した。ブリュッセルからの一番列車は11時09分(GMT)セント・パンクラス駅に到着している。この開通日(11月14日)は、1994年にユーロスターが英仏海峡トンネルを通って運行を開始したのと同じ日が選ばれている。
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