建学精神の神髄解明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 12:25 UTC 版)
1963年には「本学の建学精神の神髄解明」とし、米田吉盛は学部長、教員らに意見を求め、当時、神奈川大学法経学部教授としての縁のある高山岩男(京都学派四天王と呼ばれる京都学派哲学を代表する学者の一人)がそれを纏めている。それによれば、「中正堅実」とは極右でも極左でもない中正堅実な青年を育成する事だとし、第二に「質実剛健」とは、民主主義社会の中で陥りやすい付和雷同に対して時流に巻き込まれる事なく、良心に忠実に、思想堅固で正しい信念を貫く事だとし、正しい意味の保守精神に通じるとしている。第三に「積極進取」とは、文化は絶えざる創造の集積であるから、文化の進歩、創造には各人の積極的努力が必要になるが、わが国国民の欠点として急進的に左右に激動する欠点もある事から、第二の「質実剛健」と第三の「積極進取」とがダイナミックに調節される事により、真の進歩が齎されるとする(高山岩男『場所的論理と呼応の原理』および、仏教における中道、儒教における中庸も参照)。
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