廃棄物処理問題の山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/28 06:52 UTC 版)
「三峰山 (栃木市・鹿沼市)」の記事における「廃棄物処理問題の山」の解説
以前、上記鍋山の、危険な地下空洞を処理するため、木村石灰工業株式会社社長で木村友昭とつながりのある廃棄物処理業者の発案で、都市の廃物を運んで循環させて埋め戻す、廃棄物最終処分場の建設の案が出て問題になった事がある。各業者が廃棄物処分業も兼ねる、多角経営を狙ったという一面もあるが、木村石灰工業株式会社が創業の際、地元との契約で、環境を復元させて返却する約束をしていた事もあったとされている。ここは関東広域の都市の上水の事実上の水源であり、廃物に含まれる有毒物に、下流の川が汚染される等の不安感が、この案に対し多くの者から指摘された。そこで埋設するのに使用する廃物を、都市の建築物の梁などに使用されている、建材用木材など、何種類かに限るとの案が更に出された。しかし反対者の中に博学な者がおり、そうした梁などに吹き付けられる処理鉱材等にも、有毒な物があるとの意見も出て、それでも収まらなかった。いろいろあったが後で収支計算をしてみると、結局のところ下流の膨大な数の自治体を代表して、栃木市がいわば犠牲となって、木村石灰工業株式会社に、市民の共有財産の山林を売って補償金を支払うという方法で話がついた模様で、地下空洞は普通土砂で埋め戻された。しかし、鍋山の他の採掘業者が石灰石を発掘中、土砂混じりの産廃物を発見、すでに木村石灰問題の以前から不法投棄されていた。平成19年12月に栃木市議会で取り上げられ、平成20年1月29日に市の視察が行われ産廃業者に対して責任追及が始まった。
※この「廃棄物処理問題の山」の解説は、「三峰山 (栃木市・鹿沼市)」の解説の一部です。
「廃棄物処理問題の山」を含む「三峰山 (栃木市・鹿沼市)」の記事については、「三峰山 (栃木市・鹿沼市)」の概要を参照ください。
- 廃棄物処理問題の山のページへのリンク