庭園と観光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 00:12 UTC 版)
花を育てて楽しむことも古くからおこなわれた。庭園を飾るために花を育てる例は広く見られる。花を中心とする庭を花園、花畑などといい、擁壁や煉瓦などで囲まれたスペースに花を植栽したものを花壇と呼ぶ。観賞用の植物の栽培を園芸と言うが、特に草の花を目的とする栽培を花卉園芸という。長い歴史の中で、多くの観賞用の花が選別栽培され、後には人工交配などによる品種改良も行われた。 花はしばしば広い地域に植栽され、地域住民に長く親しまれているところも多い。オランダのキューケンホフ公園など、世界各所に花の名所は存在し、近隣のみならず世界中から観光客が訪れるところもある。こうした名所は必ずしも花園や植栽されたものだけではなく、たとえば南アフリカ北西部のナマクワランド(英語版)のように、一面の荒野が短い雨季の到来とともに地平線まで野生の花で埋め尽くされるところも存在する。日本では桜が国土の広い地域に植栽され、春には花見を楽しむために多くの観光客が訪れるが、そのほかにもスイセンや梅、シバザクラ、フジ、チューリップ、アジサイ、ラベンダー、コスモス、キクなど様々な花の名所が存在し、観光客を集めている。 こうした庭園造りは公共の場だけではなく、個人宅に庭や花壇などを作ってさまざまな花を育てるガーデニングも楽しまれている。
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