幻に終わった記念館計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 17:42 UTC 版)
「西大寺鉄道」の記事における「幻に終わった記念館計画」の解説
路線廃止後、西大寺市駅跡に最後まで運行されたボギー式気動車のキハ6・7をはじめとする代表的車両が各車種集められた。保存の手配がとられ、記念館建設の構想も持たれていたが、歳月の経過で両備バス社内から旧西大寺鉄道関係者の数が減ってゆくにつれてその計画は忘れ去られた。集められた車両も朽ち果ててしまい、1970年代後半には旧西大寺市駅構内のバス車庫としての整備の邪魔になったことから、そのほとんどが順次解体されていった。少なくとも1979年の4月時点ではさび付いてガラスが割れている状態ながらも、キハ4・6・客車と貨車(番号不詳、貨車は有蓋車が写真に写っている)がどうにか原形をとどめていた記録があるが、その後解体されてしまったらしい。このうちキハ6はバスの駐車場となった元の車庫の片隅にそのまま1980年代中盤まで残置されていたが、屋根が抜け落ちるなど荒廃があまりに著しく、結局解体処分に付されており現在製造銘板と社紋だけが保存されている。
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