巡検使随行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 05:49 UTC 版)
長門勇 : 鏑木太郎兵衛 (1 - 21, 24 - 26) 柳生家に忠節を尽くす家臣で阿里助と共に随行。茜を幼少から育て、「太平の世には収まらない」と十兵衛の器の大きさを知っていたので、乱心したと思っていた (1)。徳川忠長の一件以降、偽りの乱心や十兵衛と裏柳生の影ながらの支援を知る (5)。柳生新陰流の使い手だが、縄抜けの術はできず (8)、寝入ると敵の急襲に気づかず (14)、機敏に動けず (15)、速足で山中を駆け抜ける十兵衛と阿里助に、置いてけぼりにされた (26)。茜の早急な判断・行動を制止し、冷静に対応するよう具申する頭脳派 (2, 4, 8, 11, 13, 21)。十兵衛の命令を守ろうと仮病した阿里助に食事を与えなかったので、仕返しに阿里助から食事に下剤を入れられる (13)。阿里助へ「単細胞。馬鹿」と常に説教し続け、子供の喧嘩のようなお互いを言いたい放題する間柄になっていく。加納城下で大食いしたため腹痛となり、「数日間、絶対安静」と医者から言われ、別行動となる (22 - 23)。 役目を終え、夢乃屋の興行「柳生巡検使 京洛の大團圓」に本人役で出演 (26)。 黒崎輝 : 阿里助※ 裏柳生で、月代を剃り有沢阿里助として、太郎兵衛と共に茜へ随行。妹の朱実を繋ぎに、十兵衛や裏柳生と連絡し合う。十兵衛の偽りの乱心を初めから知っている者の一人 (1)。忍術と柳生新陰流の使い手で任務にも忠実だが、お調子者で食いしん坊。太郎兵衛を何度も怒らし呆れさせるが (2, 4, 6, 8, 13, 15, 21, 24, 26)、太郎兵衛の物真似や (13)、小言の言い過ぎと返し (23)、子供の喧嘩のようなお互いを言いたい放題する間柄になっていく。太郎兵衛の隠し子と名乗る町娘へ一目惚れするが、取り潰された福島家残党の罠だったため、茜たちや裏柳生を危険に晒す失態を犯し、十兵衛に任を一旦解かれるが、後に許された (10)。十兵衛の命令には理由を知らずとも絶対従い、芦田宿へ向かおうとする太郎兵衛を止めるため、機転利かせ仮病 (13)。商人に化けて別行動していたときに山崩れに巻き込まれ、瀕死の重傷を負う (20)。日野原玄丈に刺された朱実に「一緒に柳生の里へ帰ろう」と励ますが絶命し、泣き崩れ、涙に暮れながらも朱実の遺髪を懐にしまい、随行を続ける (25)。役目を終え、夢乃屋の興行「柳生巡検使 京洛の大團圓」に本人役で出演 (26)。 矢島由紀 : 朱実 (1 - 4, 6 - 25) 阿里助の妹で裏柳生のくノ一。茜を陰日向に護衛し、十兵衛との繋ぎが任務。忍装束でのスカーフは金色。鳥追い姿になることもあり、茜の影武者にもなった (14)。板鼻宿から夢乃屋一座の座員に加わり (6)、洗馬宿では旗袍の踊り娘になる (16)。鞍馬御堂衆・日野原玄丈に囚われ拷問されるが、心変わりした南郷覚之進に助けられる (25)。十兵衛に「暫し休め」と任を解かれるが、十兵衛と玄丈の一騎討ちに駆けつけ、相討ちになりかけたふたりの間に入り、玄丈の刃に刺される (25)。十兵衛・阿里助に励まされるが「みんなに会えると思ったけど…」と言い残し果てる (25)。
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