子供の喧嘩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 08:26 UTC 版)
子供に喧嘩はつきものであり、子供はけんかによって自己主張し、他者と交わり、集団をつくる。子供の喧嘩というのは、3歳ころには始まり、10歳前後にもっとも激しくなり、13歳くらいまで続く。 子供の喧嘩が多いのは、その <<自己中心性>> による。子供は、その場・そのときの自分を強く主張したり、他の人々のことまで自己本位に解釈して、結果として争いを起こす。子供は喧嘩をすることによって、他者を知り集団を知り、自分自身を理解する中で、自分と他者を対等に扱うことを学び、正しく関係づけることを学び、集団を統制することも学ぶ。つまりは、子供は喧嘩をすることによって自己中心性から抜け出してゆくのであり、その意味では喧嘩は発達の糧なのである。 だが、現代社会では幼いころから喧嘩を抑制するため、かえって子供の自己中心性からの脱却を遅らせ、かえって自己中心性を肥大化させてしまっている、と竹内常一は指摘した。 しかし、法的に判断すれば暴行、傷害、器物損壊、強制わいせつ、恐喝としか分類できないような悪質な暴力行為を、日本の学校では「喧嘩」として処理したり隠蔽してしまっていたことが多く、子供たちのいじめや犯罪行為を助長・エスカレートさせる結果を生んでいた。最近になり、それの問題点が指摘されるようになり、学校内の出来事であれ、犯罪に該当する行為は法律にもとづいて警察が介入することが増えてきている。
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