岩手県知事時代
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1963年(昭和38年)4月、64歳で岩手県知事選挙に当選。初の革新県政であり、以後連続4期16年間務めた。岩手県知事としては現在も最長連続在任数記録となる。 千田県政では北上山系開発や高速交通時代を見据えた東北自動車道、東北新幹線誘致に尽力した。1970(昭和45)年の第25回岩手国体を成し遂げ、金ケ崎と北上にまたがる工業団地開発も推し進めた。1964年には岩手県の産物販売会社「岩手県産株式会社」を設立し産業振興に力を入れ、ハイドルバーグ大学から名誉法学博士の名誉学位を授与される。1971年には老人医療費の無料化を実施した。 1972年には勲一等瑞宝章を授与され、金ケ崎町名誉町民となった。1973年には、日中国交回復後、初の地方自治体首長訪中団団長として訪中した。1978年には日・ブラジル親善に尽力した功績により、ブラジル政府公認サン・フランシスコ最高勲章を授与された。 最期の県議会では「県政はすべての県民のために中正、公平に行われるべきであるという一貫した政治信条に基づき4期16年間、県勢の発展と県民福祉の向上に努力してきた」と答弁している。 最終任期の県知事選では自由民主党の支援を受けたが、30数年の政治生活を一貫して無所属で通し、政界に新風を送り続けた。
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