岩下の役作り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 19:03 UTC 版)
セリフ ホテルの部屋でセリフの練習をしている時に友人から電話がかかってきた際、役に入り込み過ぎて、電話を取った第一声が「わてや」になってしまったという。 刺青 京都撮影所の俳優センターに「刺青部屋」が当時あり、専属の刺青師が朝の5時から3時間かけて岩下の背中の刺青を描いた。勿論実際の彫り物ではなく後で落とせるものであるが、絵の具を伸ばす際に使う刷毛がチクチクするのと、絵の具を乾かすときに塗るベンジンに刺激があり、少し痛みがあったという。 ファッション 衣装は五社監督と相談したものだが、着こなしは岩下自身が工夫したもの。着物にピアスやネックレスをすると下品になるが、岩下はあえて小さなイヤリングとプチネックレスをつけた。着物は襟首の下で合わせるのが普通だが、岩下は胸のところにほくろがあり、ほくろを目安に襟を開けた。また着物を着たときは内股が常識だが、歩き方も外股にし、あごを上げて上から見下すような感じで、声のトーンをなるべく下げてものを喋ってみた。一作目はそんなに低くないが『新極道の妻たち 覚悟しいや』(1993年)あたりがかなり低い。 第一作で岩下が着物を60着くらい衣装合わせをして20着くらい選んだ。抗争の場面で血が付く場合があるため、着物は全て2着づつ用意したため衣装代だけでかなりの高額になった。 くわえたばこ 岩下はもともと非喫煙者だったが、役作りのために周りの同世代が禁煙を始める頃からたばこを吸い始めた。以来チェーンスモーカーになったが、"極妻"が終わって5年くらいでたばこをやめた。 イメージ 岩下は『グロリア』(1980年、ジョン・カサヴェテス監督)が大好きで、"極妻"をやってるときにはいつもジーナ・ローランズのイメージがあったという。『グロリア』をベースにした脚本やシノプシスを自身で作り、企画を出していたが実現できずに結局諦めたが、「実現できててたら『レオン』よりずっと早かったのに」と話している。
※この「岩下の役作り」の解説は、「極道の妻たち」の解説の一部です。
「岩下の役作り」を含む「極道の妻たち」の記事については、「極道の妻たち」の概要を参照ください。
- 岩下の役作りのページへのリンク