岡留安則とは? わかりやすく解説

岡留安則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 02:51 UTC 版)

岡留 安則(おかどめ やすのり、1947年11月23日 - 2019年1月31日[1])は、日本ジャーナリスト、元『噂の眞相』編集長・発行人。

来歴・人物

鹿児島県曽於郡末吉町(現在の曽於市)生まれ。宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校(県をまたいで越境入学した)では野球部に所属。法政大学社会学部入学後、学生運動の闘士となり、大学3年のとき構造改革左派のプロレタリア学生同盟に参加。1970年に卒業後、70年安保を境に学生運動から脱落。同法学部学士入学し、在学中は高田馬場土方アルバイトを経験。1972年卒業。

赤石憲彦率いる東京アドエージに入社し、以後2年半、業界紙の編集に携わる。1975年に退社し、新島史と共同で『マスコミ評論』を創刊、編集長となる。しかし、その後編集方針で新島と対立するようになり、1978年、5人のスタッフともども新島に追放された(のちに新島は、消費者金融「レイク」恐喝で逮捕、起訴され、懲役1年2か月の実刑判決をうけ、服役する)。

周囲に資金援助を仰ぎ、3000万円を集めて東京新宿に事務所を借り、反権力・反権威スキャンダリズムを売りとする月刊誌『噂の眞相』を1979年3月に創刊。1980年、『噂の眞相』は皇室ポルノ事件で広告のほとんどを失い、また印刷会社などへの攻撃により危機に陥るが、その後は広告を頼りにしない方針で立ち直り、休刊まで黒字を維持した。ノーテンキを自称し、個人的な知人・友人であっても容赦なく批判や話題の種にする事で知られた。但し、『噂の眞相』に連載中の人物のみはこの限りではない。また、田中康夫宅八郎の対立(というか宅が田中を一方的に攻撃)で、その心労のため岡留は胃潰瘍になる。のちに宅の連載は打ち切られた(宅が違法行為で逮捕されたことなどにより)。

2004年4月号限りで噂の眞相を休刊すると[2]沖縄県移住[1]。翌年1月には「『噂の眞相』25年戦記」(集英社新書)を著し、発行から休刊までの総括を発表した。月刊誌『WiLL』にウェブログの内容を連載。『WiLL』は保守色の強い雑誌であり、岡留の思想とは相容れない誌面だが、花田紀凱編集長との個人的な親交から連載していた。しかし読者からの反発を受けて、2008年2月“紙面の都合で休載”とされそのまま連載終了してしまった。

ちなみに噂の眞相はテレビ番組という形で復活しており、タイトルはそのものズバリ「TVウワサの眞相」。雑誌時代のテイストを残し月1回で放送され、メインキャスターを岡留が務めていた(番組はCSデジタルテレビ局の朝日ニュースターで放送され、2007年3月15日放送分で終了した)。

東京スポーツで「マンデー激論」を月に一度担当。那覇市のスナック『酒処 瓦家別館』の店主を務めていた。

2016年に脳梗塞を発症。その後、がんが見つかり、治療を続けていたが、2019年1月31日、右上葉肺がんのため、那覇市内の病院で死去。71歳没[1]

主な著書

脚注

関連項目

外部リンク


岡留安則

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田中康夫」の記事における「岡留安則」の解説

噂の眞相編集長時代、(『断筆宣言』を発表して連載降りた筒井康隆に代わって)「ペログリ日記」の連載依頼した

※この「岡留安則」の解説は、「田中康夫」の解説の一部です。
「岡留安則」を含む「田中康夫」の記事については、「田中康夫」の概要を参照ください。

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