山小屋と山スキー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 08:08 UTC 版)
北側斜面に丸山(1,545m)の小ピークがあり、その傍の丸山荘(1,525m)は250人収容できる四国では最大級の山小屋である。丸山荘は1933年に開業した古い山小屋で、当時は丸屋と称したが1951年に丸山荘と改めた。四国で初めて本格的にスキーが行われたのは1936年1月のスキーによる石鎚登山であるとされるが、同年に笹ヶ峰北斜面においても西条中学山岳部により山スキーが行われた。1951年に石鎚山岳会が標高1,400m付近の北斜面にスキー場を開設し1960年代から笹ヶ峰のスキーは盛んとなり、1962年には笹山荘が竣工した。1961年に大川嶺に美川スキー場、1974年の小田深山スキー場、さらに1980年の石鎚スキー場などリフトを備えたスキー場のオープンが相次ぎ、1973年の笹山荘の焼失が追い討ちをかけ笹ヶ峰のスキーは次第に衰退していった。 1985年には笹ヶ峰北斜面でリフトを備えたスキー場を含む「笹ヶ峰レクリエーションの森」の開発計画が明るみに出たが、西条市民による強力な反対運動、さらに1987年の台風19号の豪雨により登山道および林道が崩壊したのをきっかけに計画の不備が浮き彫りとなり、計画は自然と立ち消えた。笹ヶ峰の愛媛県側斜面の大部分が自然環境保全地域から除外されているのは、この背景がある。
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