山中で被害者Aを焼殺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 15:16 UTC 版)
「三島女子短大生焼殺事件」の記事における「山中で被害者Aを焼殺」の解説
日付が変わった2002年1月23日未明、Hは三島市川原ケ谷字山田山地内の「三島市道山田31号道路」拡幅工事現場で被害者Aに生きたまま灯油を掛け、ライターで点火したことでAを生きたまま焼き殺した(殺人罪)。 同日2時ごろに現場へ到着し、車を駐車したHは被害者Aが逃げ出したり、声を上げたりしないよう、Aの両手首を後ろ手に縛り、口もガムテープで塞いだ。このようにして殺害の準備を整えると、HはAの腕を引っ張って降車させ、背中を押して歩かせ未舗装の道路に座らせた。Hは車内助手席から灯油の入ったポリタンクを持ち出し、被害者Aの頭上から灯油を全身に浴びせかけ「火、つけちゃうぞ」などと言って脅したが、Aは身動きせず声も上げなかった。そのためHは「Aは警察に通報しようと考えているのではないか?」と不安に駆られ、「早く被害者を始末して覚醒剤仲間のところに向かい、自分も覚醒剤を打ちたい」と思った。その一方で「これだけ脅せば、Aは解放されても警察に通報しないのではないか」「殺せば大変なことになるから、解放した方が軽い罪で済むのではないか」とも考えたため、いったんは殺害を躊躇したが、結局は「刑務所に逆戻りしたくない」と恐れたことから改めてAの殺害を決断した。 Hは灯油の掛かったAの後頭部の髪の毛にライターで点火し、炎が燃え広がっていく様子を確認した上で車に乗ってその場から逃走した。火を点けられたAは火だるまになり、数メートル離れたコンクリートブロックの間に倒れ込んで息絶えた。 犯行後、Hは覚醒剤仲間と合流する前にいったん実家へ戻り、殺害に使用した灯油入りポリタンクを元の場所に戻したほか、手に付着した灯油の臭いが覚醒剤仲間らに気付かれないように灯油を洗い流した。そして予定通り注射器を覚醒剤仲間に届け、自らも含めて覚醒剤を使用したが、覚醒剤仲間の家へ向かう途中で後続車からクラクションを鳴らされたことに立腹し、その運転手を殴打する事件を起こしていた。 覚醒剤を使用したHは再び自宅へ戻り、事件翌日(2002年1月23日)には普段通り建設会社に出勤したが、退勤後には被害者Aの自転車を沼津市の狩野川河口付近に架かる「港大橋」の中央付近から狩野川へ投げ捨てたり、その前後に被害者の所持品(携帯電話・財布など)を沼津市内のコンビニエンスストアのごみ箱に捨てたり、友人宅で燃やすなどして証拠隠滅を図っていた。
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