山びこ学校とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > 山びこ学校の意味・解説 

やまびこがっこう〔やまびこガクカウ〕【山びこ学校】

読み方:やまびこがっこう

生活記録文集無着成恭(むちゃくせいきょう)編。昭和26年1951)刊。山形県山元村中学生詩・作文・日記などを収めたもの。戦後の「生活綴り方運動復活契機となった


山びこ学校

作者無着成恭

収載図書児童文学名作全集 5
出版社福武書店
刊行年月1987.7
シリーズ名福武文庫

収載図書日本ジュニア文学名作全集 10
出版社汐文社
刊行年月2000.3


山びこ学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/18 06:35 UTC 版)

山びこ学校』(やまびこがっこう)は、山形県山元村(現在は、上山市)の中学校教師、無着成恭(むちゃくせいきょう)が、教え子の中学生たちの学級文集、内容的には生活記録をまとめて、1951年(昭和26年)に青銅社から刊行したもの。正式名称は、『山びこ学校―山形県山元村中学校生徒の生活記録』である。2008年1月現在、岩波書店(岩波文庫)から刊行。舞台となった上山市立山元中学校は2009年3月廃校となった。

概要

1951年、寒川道夫が刊行した教え子の詩集である『山芋』と並んで、当時、進むべき針路を模索していた日本の教育界において、戦後民主主義教育の典型例として大きな反響を呼んだ教育実践記録。「山びこ学校」は、天才的な生徒の作品ではなく、43人のクラスの生徒全員の作品で、生活の実体験の中から出てきた作品であったことが注目される。本の冒頭には、児童文学作家の坪田譲治が、推薦の辞を寄せた。本は刊行直後の2年間で、18刷を重ね12万部を売った。映画や舞台でも取り上げられた。

その後

無着は、1953年、ウィーンの世界教員会議に出席した後、ソ連経由で帰国したことが問題化し、月給2ヶ月停止処分を受ける。翌1954年、無着は山元村を去り、駒澤大学仏教学部3年に編入学。彼はもともと寺の子であった。無着は、1956年、明星学園教諭となり、1983年まで同学園に奉職する。この頃の指導の記録が『続・やまびこ学校』(むぎ書房)に収められている。

映画

山びこ学校
監督 今井正
脚本 八木保太郎
原作 無着成恭
製作 若山一夫
戸田金作
浅野正孝
出演者 木村功
滝沢修
杉葉子
岡田英次
音楽 大木正夫
撮影 伊藤武夫
編集 神谷修介
製作会社 八木保太郎プロダクション
日本教職員組合
配給 北星映画
公開 1952年5月1日
上映時間 101分
製作国 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

山びこ学校』は、1952年(昭和27年)5月1日公開の日本映画である。八木保太郎プロダクション・日本教職員組合製作、北星映画配給。監督は今井正モノクロスタンダード、101分。

山元中学校3年生全員の綴方を集めた学級文集『きかんしゃ』ができるまでを、その文集に掲載されたエピソードを交えながら描かれている。作中では実際に作文を書いた生徒の実名で描かれているが、栗の木の皮をむいてしまうような映画オリジナルのシーンなどでは架空の生徒を使っている。第26回キネマ旬報ベスト・テン第8位。

スタッフ

  • 監督:今井正
  • 製作:若山一夫、戸田金作、浅野正孝
  • 脚本:八木保太郎
  • 撮影:伊藤武夫
  • 美術:川島泰造
  • 録音:岡崎三千雄
  • 照明:吉沢欣三
  • 音楽:大木正夫
  • 編集:神谷修介
  • 監督補佐:田代秀治
  • 製作主任:金子敏

キャスト

参考文献

関連文献

  • 無着成恭『続・山びこ学校』(むぎ書房, 1985年,ISBN 4838400748

外部リンク




山びこ学校と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山びこ学校」の関連用語

山びこ学校のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山びこ学校のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山びこ学校 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS