山はね
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:21 UTC 版)
山はね(やまはね、英語: Rock burst)とは、強い応力がかかったトンネルで発生する、自然発生的で激しい岩石の崩壊である。岩はねとも[1]。 鉱業では多くの鉱業に起因する地震が生じるが、採掘作業に被害を及ぼすもののみが山はねに分類される[2]。鉱山の坑口が開削されると、近隣の岩石にかかるとてつもない圧力が開放され、文字通り岩石が"爆発"したり、近くの地質構造物に急激な動きが生じたりすることがある。山はねは深刻な災害であり、1989年3月13日には東ドイツ・テューリンゲン州のカリ鉱山で起きた山はねではマグニチュード5.6もの揺れを観測し近くのフェルケルスハウゼン一帯の建物などが全半壊する被害を被っている。また南アフリカ共和国では毎年約20人の鉱夫が山はねで命を落としている[3]。
- ^ ブリタニカ国際大百科事典. “山はね”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年4月17日閲覧。
- ^ Gibowicz, Sławomir J. (1994). An introduction to mining seismology. Academic Press. pp. 1. ISBN 0122821203. OCLC 1057952976
- ^ (Monroe and Wicander, 96)
- ^ a b Marshak, Stephen (October 2001). Earth: Portrait of a Planet. W. W. Norton & Company. p. 463. ISBN 0-393-97423-5
- ^ a b Monroe, James S.; Wicander, Reed (1997). The Changing Earth: Exploring Geology and Evolution (2nd ed.). Belmont: West Publishing Company. p. 96. ISBN 0-314-09577-2
- ^ a b Whyatt, J.K.; Blake, W.; Williams, T.J.; White, B.G. (February 2002). “60 Years of Rockbursting in the Coeur d'Alene District of Northern Idaho, USA: Lessons Learned and Remaining Issues”. 109th Annual Exhibit and Meeting, Society for Mining, Metallurgy, and Exploration. Phoenix, Arizona
- ^ a b c “60 Years of Rockbursting in the Coeur D'Alene District of Northern Idaho, USA: Lessons Learned and Remaining Issues” (英語). www.cdc.gov. 2019年4月3日閲覧。 この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
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