山の息吹【ヤマノイブキ】(工芸作物)
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登録番号 | 第5430号 |
登録年月日 | 1997年 3月 7日 | |
農林水産植物の種類 | 茶 | |
登録品種の名称及びその読み | 山の息吹 よみ:ヤマノイブキ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2000年 3月 8日 | |
品種登録者の名称 | 静岡県 | |
品種登録者の住所 | 静岡県静岡市追手町9番6号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 日高保 倉貫幸一 中村順行 伊藤英史 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「やぶきた」実生茶園から収集したものの中から選抜された固定品種であり,育成地におけるほう芽期及び摘採期は早生,樹勢が強く,良品質の煎茶用品種である。 樹姿はやや直,樹勢は強,株張りはやや小,葉層の厚さは中である。摘採期の茶芽の揃いはやや揃,芽数は中,摘芽長はやや短,摘芽の本葉の開葉数は中,百芽重はやや小である。新葉の形は楕円~長楕円,大きさは中,厚さはやや薄,色は緑,光沢は中,葉質はやや軟である。成葉の形は楕円,大きさは中,葉面のしわはやや少,葉縁の波は中である。枝条の分枝数はやや多,節間長はやや短,着葉角度は中,ほう芽期及び摘採期は早,さし木の発根性は良,幼木及び成木の収量性は中である。製品の外観の形状及び色沢は上,内質の香気,水色及び滋味は上,全窒素及びアミノ酸は中,カフェインはやや少,タンニンは少である。赤枯抵抗性は強,青枯抵抗性はやや弱,炭そ病抵抗性は中である。 「やぶきた」と比較して,成葉の形が楕円であること,ほう芽期及び摘採期が早いこと,炭そ病抵抗性が強いこと等で,「おおいわせ」と比較して,樹姿がやや直であること,新葉の大きさが大きいこと,カフェイン及びタンニンが少ないこと,炭そ病抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,静岡県榛原郡中川根町の「やぶきた」実生茶園から穂木で収集したものについて,静岡県茶業試験場(静岡県小笠郡菊川町)において,昭和51年に栄養系選抜により選抜された固定品種である。52年から「中川根-5」の系統名で栄養系比較試験,60年から奨励品種決定試験を行い,平成5年にその特性を確認して育成を完了したものである。 |
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