バックル
(尾錠 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/14 00:44 UTC 版)

バックル(buckle)または尾錠(びじょう)とは、主にズボンや腕時計、ウェストコート、ベストに用いられているベルトの留め金の事である。
概要
ベルトは穴に留め金を通し、ズボンや腕時計が落ちない様にする為の道具だが、外見の印象を変えたり、軍服や制服の統一を図る目的もある。
ベルトに穴を開けずに留める事のできるバックル(徳尾錠)は日本の早川徳次が発明。樹脂製のバックルはニフコが世界ではじめて開発。
バックルの種類
- 尾錠止め(ピンバックル)
- 針の様な留め金で穴を塞ぎベルトを固定する。無難に良く使用されている方法である。
- 二つ穴(ダブルピンバックル)
- 布ベルト用バックル
- 棒状のバックル
- 尾錠止めに似ているが柄や模様があり、丸い棒状の留め金が付いているタイプ。軍服や制服に用いられる事もある。
- リング・リボンベルト用バックル
- Oや円形のバックル
- 徳尾錠
- シャープ創業者の早川徳次による最初の製品とされる。GIベルトに見た目が似ており混同されることもあるが構造が異なり、レバーになっているバックル表面部を開閉し、テコの原理でベルトを強く締めつけて止める。開閉にやや力がいるのとベルトに圧痕がついてしまう欠点があるが、開発のきっかけはベルト先が長く余っているのが見苦しいと感じたことだったといわれ[1]、他のバックルでも、任意にベルトを切り詰めや交換できるよう、ベルト付け根部を徳尾錠と同様の機構でバックルに留めている製品が少なくない。容易にベルトを解放できることから貨物固縛用のラッシングベルトやダイビングウエイトベルトのクイックリリースにも徳尾錠と同様のものが多く用いられる。
バックルの一覧
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バックルの構造
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バックルとベルトの構造
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布ベルト用バックル
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スペイン・青少年教育団体のベルト
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アメリカ軍・ALICE(多目的軽量個人携行装具)の弾帯
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ポーランド・スカウト団体のベルト
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二つ穴
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クイックリリースのバックルがついたダイビングウエイトベルト
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1000年前のバイキングが使用していた金属製の棒状のバックル(ウェスタンベルト)
脚注
注釈
出典
- ^ シャープ株式会社. “早川徳次が「徳尾錠」を考案、 独立開業へ”. 2025年7月14日閲覧。
関連項目
尾錠と同じ種類の言葉
- >> 「尾錠」を含む用語の索引
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