尾生の信とは? わかりやすく解説

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尾生之信

読み方:びせいのしん
別表記:尾生の信

「尾生之信(びせいのしん)」とは、約束信じて頑なに守り抜こうとするさま、いったん約束したことは決し違えようとしない決意強さ、あるいは、いかなる事情があったも約束した内容変えようとしない融通の利かなさや馬鹿正直さを意味する言葉である。

「尾生之信」は、「荘子」や「史記」といったいくつかの中国古典紹介されている伝説由来する。「尾生」は人の名である。尾生の下で女と会う約束をしたが、女は現れず、そうこうするうちに川が増水してゆき、尾生約束守ろうとしての下に留まり、ついに溺れ死んでしまった、という話である。

芥川龍之介はこの物語を超短編「尾生の信」として文章化している。

「尾生之信」は、「一度約束したことはあくまでも守る」という信念強さ決意堅さ象徴として捉えられるともあれば、何があっても当初約束した内容を少しでも変えようとしない(それによって遂に身を滅ぼす愚かさ象徴として扱われることもある。

びせい‐の‐しん【尾生の信】

読み方:びせいのしん

中国春秋時代尾生という男が、の下で女と会う約束をして待っているうちに、大雨となって増水したが、そのまま待ちつづけておぼれ死んだという、「史記蘇秦伝などの故事から》固く約束を守ること。また、ばか正直で、融通きかないたとえ。


尾生の信

作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 3
出版社筑摩書房
刊行年月1986.12
シリーズ名ちくま文庫

収載図書日本掌編小説秀作選 上 雪・月
出版社光文社
刊行年月1987.12
シリーズ名光文社文庫

収載図書芥川龍之介全集 第5巻 路上 舞踏会
出版社岩波書店
刊行年月1996.3

収載図書ザ・龍之介芥川龍之介全一増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7

収載図書大活字版 ザ・龍之介全小全一
出版社第三書館
刊行年月2006.7

収載図書芥川龍之介全集 第5巻 路上舞踏会
出版社岩波書店
刊行年月2007.5


尾生の信

読み方:ビセイノシン(biseinoshin)

作者 芥川竜之介

初出 大正9年

ジャンル 小説




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