尖閣諸島中国漁船衝突映像投稿の経緯と処遇
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「一色正春」の記事における「尖閣諸島中国漁船衝突映像投稿の経緯と処遇」の解説
2010年10月下旬から11月初め、尖閣諸島中国漁船衝突事件のビデオ映像が入ったSDカードをCNNの東京支局に郵送した。この映像を送りつけられたCNNでは、出所不明の怪文書の類とみなしてSDカードを直ちに処分、廃棄した。CNNの動きが無かったため、同年11月4日、神戸市のネットカフェで「sengoku38」というアカウント名でYouTubeに動画をアップロードした。CNNが報道していればYouTubeにはアップロードしなかったと後に語っている。同様に、自らが出演したテレビ番組では「東京では報道陣などに配布するDVDも用意していた」と語った。 一色は動画投稿後、読売テレビに連絡し、事件の詳しい内容を話した。一色はいずれ流出元が自分であると判明すると考えており、読売テレビの取材に応えたのは逮捕された時に「頭のおかしなやつがやったこと」にされないための保険であった。 同年11月10日、動画を流出させたのが自分であると上司に名乗り出る。神戸市にある庁舎で国家公務員法違反の任意聴取に応じ、以後11月16日まで庁舎宿泊をしながら聴取に応じた。 同年12月17日に辞職届を提出。12月22日、海上保安庁により停職12か月の懲戒処分。同時に辞職届が受理され同日付で海上保安官を辞職した。在任中、長官表彰3回、本部長表彰4回受彰。同12月22日、警視庁により国家公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検された。一色は動画投稿について、「政治的主張や私利私欲に基づくものではない」と述べ、後悔はしていないことを強調した。 2011年1月21日に国家公務員法違反について起訴猶予処分が下された。
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