小麦中間母本農8号【コムギチュウカンボホンノウ8ゴウ】(食用作物)
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登録番号 | 第11365号 |
登録年月日 | 2003年 8月 19日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | 小麦中間母本農8号 よみ:コムギチュウカンボホンノウ8ゴウ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 吉田久、乙部千雅子、柳澤貴司、山口勲夫、瀬古秀文、牛山智彦、天野洋一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、出願者所有の育成系統「谷系A6099」にアジ化ナトリウムによる突然変異誘発処理を行って育成された固定品種であり、育成地(茨城県つくば市)における成熟期は中、低アミロース特性を有するもち性の育種素材品種である。叢性及び株の開閉は中、鞘葉の色は無である。稈長はやや短、稈の細太及び葉色は中である。穂型は紡錘状、穂長はやや短、粒着の粗密及び穂の抽出度は中、ふ毛の有無は無、芒の有無と多少及び芒長は中、ふの色は黄である。粒の形及び大小は中、色は褐、千粒重はやや小、容積重は中、原麦粒の見かけの品質は中の中である。うるち・もちの別はもち、播性の程度はⅡ、出穂期、成熟期及び耐倒伏性は中、穂発芽性はやや難、脱粒性は中である。粒の硬軟はやや硬、粒質は中間質、製粉歩留及びミリングスコアは低、60%粉粗蛋白質含量はやや少、60%粉アミロース含量は極少、粉の白さ、明るさ及びバロリメーターバリュウは低、最高粘度は小である。しま萎縮病抵抗性は強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性は弱、赤さび病抵抗性は中である。「小麦中間母本農7号」と比較して、もち性であること、最高粘度が小さいこと等で、「農林61号」と比較して、稈長が短いこと、ふの色が黄であること、もち性であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成3年に農業生物資源研究所(現独立行政法人農業生物資源研究所、茨城県那珂郡大宮町)において、出願者所有の育成系統「谷系A6099」の種子にアジ化ナトリウムによる突然変異誘発処理を行い、5年に農業研究センター(現独立行政法人農業技術研究機構、茨城県つくば市)において突然変異処理第2代で選抜、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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