子猫物語とは? わかりやすく解説

子猫物語

(小猫物語 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 03:24 UTC 版)

子猫物語
監督 畑正憲
市川崑(協力監督)
脚本 畑正憲
製作 日枝久
角谷優
製作総指揮 鹿内春雄
出演者 チャトラン(子猫)(多数)
プー助(犬:パグ
動物多数
小泉今日子(詩の朗読)
露木茂(ナレーション)
音楽 坂本龍一
主題歌 「子猫物語」/吉永敬子
撮影 藤井秀男
富田真司
編集 長田千鶴子
製作会社 フジテレビジョン
配給 東宝
公開 1986年7月12日
上映時間 95分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 98.0億円[1]
配給収入 54億円[2]
テンプレートを表示

子猫物語』(こねこものがたり The Adventures of Chatran 別題:The Adventures of Milo and Otis)は、1986年公開の日本映画(実写)。畑正憲が監督・脚本を手掛けた子猫の冒険映画。日本版とは異なる再編集されたものが日本国外でも放映された。

ストーリー

牛小屋の中で生まれた7匹の子猫。そのうちの一匹、茶虎の牡猫チャトランは、パグ犬のプー助と親友になる。春のある日、プー助とかくれんぼをしていたチャトランは川岸にあった木箱に入り、そのまま流されてしまう。あとを追ってきたプー助は木箱に襲い掛かるクマ[注 1]と格闘する。滝つぼに落ちながらも懸命に耐えるチャトラン。こうしてチャトランとプー助の冒険が始まった。

無事に陸に上がった空腹のチャトランは、キツネが獲物を土に埋めているのを見つけ、こっそり失敬する。プー助はキツネにチャトランの行方を尋ねるが、遊びに夢中になってしまう。の背中に乗せてもらったチャトランは、たどりついた線路であやうく汽車にはねられそうになる。夜の森では迷子の子豚に出会い、母豚と兄弟たちのもとに送り届け、乳をもらう。

なおも旅を続けるチャトランは、川でしっぽをたらして魚を釣るが、アライグマ[注 2]に横取りされる。ようやくプー助と落ち合ったチャトランは牛の牧場に侵入。プー助は生まれたばかりの子牛に群がるカラスを追いかけ、どこかにいってしまう。

チャトランは夜の森でフクロウから獲物の魚をわけてもらう。海辺でカモメの巣に近づいたチャトランはカモメたちに追われ、崖から海に転落。浜にあがったチャトランは番小屋の中で休む。そこへクマ[注 3]が入ってきて、チャトランを襲う。チャトランは箪笥の上から物を落として熊を追い払う。に追われて木に登ったチャトランは、深い穴に落ちてしまう。そこへやってきたプー助はロープを穴に落とし、チャトランを引き上げる。

秋になり、プー助と家路に着くチャトランは、白い雌猫と出会う。プー助は、雌猫とよりそうチャトランを見て姿を消す。冬、雌猫はチャトランの子を産む。春、父親になったチャトランは子猫たちを連れて外に出る。プー助も父親となり、子犬たちを連れている。大地には命があふれていた。

データ

1986年7月12日公開。

  • 配給:東宝
  • 配給収入:約54億円(1986年邦画第1位)
  • 観客動員数:約750万人
  • 公開当時は文部省推薦だった。
  • アメリカ興行収入:約1329万ドル(2023年にゴジラ-1.0が更新するまで邦画実写歴代1位だった[3]

スタッフ

キャスト

  • チャトラン(子猫)
  • プー助(犬:パグ
  • ブラッキー(黒熊)
  • キキ(キタキツネ
  • 春太(小鹿)
  • ありゃりゃこりゃりゃ(アライグマ
  • トン太(ブタ)
  • シロ子(白猫)

他、動物多数

ゲーム

1986年9月19日にポニーキャニオンより発売。

対応機種はファミリーコンピュータ ディスクシステム

受賞歴

脚注

注釈

  1. ^ ロケ地の北海道には生息しないツキノワグマである。
  2. ^ 日本には生息しない外来種である。
  3. ^ 2度目のクマの襲撃はヒグマ
  4. ^ 本来は、当時同じフジテレビ系にて放映されていたアニメ『ハイスクール!奇面組』のエンディングテーマである。ちなみに同アニメについても劇場版が制作され、本作と同時期に公開された。

出典

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「子猫物語」の関連用語

子猫物語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



子猫物語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの子猫物語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS