小売・飲食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 05:29 UTC 版)
販売者も茨城県銘柄豚振興会から指定を受けた店舗に限られる。指定基準は、ローズポーク販売指定店証を店頭に掲げること、常時ローズポークを店頭で取り扱うこと、年間60頭分以上のローズポークを販売することであり、認定料と毎年の更新料を茨城県銘柄豚振興会に納める必要がある。指定店は枝肉あるいは部分肉の状態でローズポークを入荷し、指定店証を掲げて店頭販売または調理して提供する。なお2002年(平成14年)に茨城県が農林物資の規格化等に関する法律に基づいて実施した表示実態調査では、別銘柄の豚肉をローズポークと偽装表示していた店舗が見つかっている。 2003年(平成15年)現在の取り扱い店舗は84店舗あり、ほとんどは茨城県内の個人経営の精肉店やレストラン、あるいはAコープであるが、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県の各都県にも取扱店がある。販売量ではスーパーマーケットが大きな比重を占めている。販売店の中にはローズポークを他の非銘柄豚と同価格で販売することで、ローズポークの認知度向上や拡販に努めている店舗もある。特に東京都では、東京都食肉事業協同組合目黒支部がローズポーク流通開始前の1978年(昭和53年)から茨城県産豚肉の販売に力を入れており、毎月1 - 2回ほど加盟する精肉店でローズポークの販売を手掛けている。同支部では茨城県での消費者向け加工場見学やローズポークを使った「目黒のカレー」の開発を通してローズポークの拡販にも努め、2007年(平成19年)11月に茨城県から表彰を受けた。 茨城県では五霞町の道の駅ごかでローズポークの肉まん「ローズポークまん」を販売し、守谷市の常磐自動車道守谷SA上り線のフードコート「茨城もりの市場食堂」で、「常陸乃国の玉手箱 もりと海のわっぱ丼」の具の1つとして使われ、筑波山の旅館や売店で、「つくばうどん」の「ば」に当たる具材(ローズポークのばら肉)として使われるなど各地で名物化している。東京都では、銀座にある茨城県のアンテナショップ「IBARAKI sense」などで取り扱っており、同店内のレストランではローズポークなどを使った「ごちそう膳」の注文が多く人気を集めている。 安全で肉質の高い食材を求める学校の増加に伴い、茨城県の小学校や東京都の私立小学校で学校給食にローズポークを採用しているところがあり、献立表に「ローズポーク」と明記している。給食用の加工食品も展開しており、2001年(平成13年)時点でウインナー、もも豚カツ、常陸牛とあいびきにしたメンチカツ、フランクフルトの4種を提供していた。
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