小型ノンステップバス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 05:03 UTC 版)
「ノンステップバス」の記事における「小型ノンステップバス」の解説
前輪駆動 (FF) シャシとして駆動系を車両前部にまとめ、車両後方の客室をフルフラットとした小型ノンステップバスは、中型バスよりも小さく、狭い道にも入れるためコミュニティバスに向いている。 1997年に西日本車体工業において、三菱・パジェロをベースに、後ろ半分を11人乗りノンステップの客室とした改造車が試作されたが、量産に至らずに終わった。その後このタイプは日本国内で生産されることがなく、2000年頃から横置きFFの低床商用車用シャシをベースとしたクセニッツやルノー、オムニノーバ・マルチライダーなど、欧州からの輸入により、日本各地で使用されるようになった。 しかし、エアコンの故障多発など輸入車特有の不都合が多数存在し、それらに応えるため、日野はトヨタの仲介でフランス・PSAからFFシャシを輸入し、日本で車体を製作したポンチョを発売したが、やはり電装系を中心としたマイナートラブルを払拭するには至らなかったため、2006年には自社のリエッセをベースとした横置きリアエンジンの小型ノンステップバスを発表し、ポンチョの車名はこちらに引き継がれている。 また、中型ノンステップバスの車体を短くした中型7m車(通称・チョロQ)を小型ノンステップバスに加える場合がある。三菱はこの市場でエアロミディMJ7m車をベースに全幅を2mに縮小したエアロミディMEを2002年に投入した。現在7mリアエンジン車は、ジェイ・バスが製造するポンチョ1車種のみである。 初代日野・ポンチョPSAシャシ(東急トランセ) 2代目日野・ポンチョ(岩国市交通局) 三菱ふそう・エアロミディMJ(名古屋市交通局) 三菱ふそう・エアロミディME(日立自動車交通)
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