小型ディーゼルトラックの運転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 03:21 UTC 版)
「準中型自動車」の記事における「小型ディーゼルトラックの運転」の解説
いわゆる「2トン車」「2トントラック」は、一般に車両総重量5トン未満、最大積載量2.0トン - 2.9トン(2トン以上3トン未満)である。よって基本的には準中型5トン限定免許以上でないと運転できず、2017年改正の新普通免許では運転できない。 また、最大積載量1.35トンから2.0トン未満の車両は多くが車両総重量3.5トンを超えるため、同様に準中型5トン免許以上でないと運転できない。よって、2007年改正以降2017年改正以前に『普通自動車運転免許証で運転可能』として販売されていたトラックの多くが2017改正以降の『新しい普通自動車免許』では運転できない。 事例として日野・デュトロは2007年の道路交通法改正に合わせ(当時の)普通自動車免許で運転できる『最大積載量3t未満、車両総重量5t未満』の車両設定を拡大したが、2017年の改正で準中型自動車免許が必要となった。トヨタ・ダイナの2021年6月までのモデルにおける1.25トン - 1.5トン平積タイプも、車両総重量が3.5トン未満に収まっていたため、ディーゼル車・ガソリン車両方において新普通免許での運転が可能であったが、2021年7月に実施されたマイナーチェンジで、1.35トン - 1.5トンクラスのディーゼル車の車両総重量が3.5トンを超えた事に伴い、2021年7月以降に全メーカーから発売されている4ナンバー小型ディーゼルトラックは、全車種において準中型自動車免許(準中型5トン免許も含む)以上の免許が必要となった。 トヨタ自動車、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バスでは、小型・中型トラックのカタログのスペック表に車型別の対応免許を記載している(例:トヨタ・ダイナ、日野・デュトロ、いすゞ・エルフ、三菱ふそう・キャンターなど)。 いすゞ・エルフは、車両総重量5トン未満の車型であっても、準中型5トン限定免許では運転不可としている車型がある。日野・デュトロ/トヨタ・ダイナ、いすゞ・エルフ/マツダ・タイタン/日産・アトラスは最大積載量2.0トン - 4.6トンクラスの超ロングボディ(車種によっては超超ロングボディも設定)もラインナップしているが、最大積載量2トン - 4トンクラスは準中型自動車免許で運転可能である一方で、最大積載量4.5トンクラス以上は中型8トン免許以上でないと運転できない。三菱ふそう・キャンターには最大積載量4.45トンクラスも設定しているが、車両総重量が7.5tを超えるため中型8トン免許以上でないと運転できない。 マイクロバスでは中型免許以上でないと運転できないトヨタ・コースターは、1ナンバー登録でかつ乗車定員が9人のビッグバンに限り、準中型自動車免許以上の免許で運転が可能である。中型トラック(4t車)は車両総重量が7500kg以上8000kg未満の車種がほとんどなため、基本的には運転できないがいすゞ・フォワードと三菱ふそう・ファイターにはGVW7.5t未満の準中型免許対応車も存在する。 多くの最大積載量1.25トン以下車両は、車両総重量で3.5トン未満であるが、箱車(有蓋車)やパワーゲート等の装備で変動する場合もあるため、実車の車検証で確認する必要がある。
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