対応手順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 07:47 UTC 版)
日本においては自衛隊法第84条に基づき、領空侵犯に対しては航空自衛隊が対応している。 防空識別圏における識別不明機に対する対応手順は以下の順となっている。[要出典] レーダーサイトが、防空識別圏に接近している識別不明機を探知する。 提出されている飛行計画との照合する。 レーダーサイトが当該機に航空無線機の国際緊急周波数121.5MHzおよび243MHzで日本国航空自衛隊であることを名乗り、英語または当該国の言語で領空接近の通告を実施する。 戦闘機をスクランブル発進させて目視で識別する。 戦闘機からの無線通告をする。「貴機は日本領空に接近しつつある。速やかに針路を変更せよ。」 領空侵犯の無線警告と、当該機に向けて自機の翼を振る「我に続け」の警告を見せる。「警告。貴機は日本領空を侵犯している。速やかに領空から退去せよ。」 「警告。貴機は日本領空を侵犯している。我の指示に従え。」 「You are approaching Japanese airspace territory. Follow my guidance.」 当該対象航空機の母国語での警告[要検証 – ノート] 警告射撃を実施する。 自機、僚機が攻撃された場合、国土や船舶が攻撃された場合は、自衛戦闘を行う。 ただし、自衛隊法第84条には「着陸させる」か「領空外へ退去させる」の二つしかなく、軍用機による侵犯行為であっても、それに対する攻撃について明確な記述はない。ただし、自機や国土に対する正当防衛の観点から、スクランブルの際に2機編成で対処中に1機が攻撃を受けた場合、もう1機が目標に対して攻撃を加えることは可能である。その一方で、侵犯機がスクランブル対処機以外の航空機や海上の護衛艦、地上の部隊等に攻撃を加えた場合、パイロットの判断でこれを撃墜することは難しい。
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