対位法信仰とは? わかりやすく解説

対位法信仰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 14:14 UTC 版)

グレン・グールド」の記事における「対位法信仰」の解説

グールドは、ピアノホモフォニー楽器ではなく対位法的楽器であるという持論持っており、ピアノ演奏においては対位法重視した事実グールドピアノ演奏は、各声部明瞭で、一つ一つの音は明晰であり、多くペダルをほとんど踏まない特徴的なノン・レガート奏法であったまた、多くピアニスト異なり和声よりも対位法重視し音色興味訴えるよりも音楽構造から生み出される美を問うたことから、ショパンではなくバッハ愛好し、その興味カノンフーガにあって、その演奏音色はほぼ単色リズム重視、その奏法左手伴奏として使う他の多くピアニスト異なり左手のみならず全ての指に独立性持たせていた。この個性的な演奏法について、グールド自身は、オルガン奏法リズムによる呼吸法ロザリン・テューレック演奏影響受けていると語っており、その優れた指の独立については、グールド左利きであったこととの関連性指摘されている。知的な音楽家といわれるグールドであるが、この対位法対すこだわりについては頑迷であり、どのような音楽に対して対位法通してしかアプローチ行おうとしなかった。晩年にいたるほど、対位法信仰は深くなり、レパートリー選択楽曲解釈演奏時のテンポリズムタッチ装飾ペダリング録音方法にいたるまで、より対位法際立たせる手法用いられていったまた、グールドは、こういった自身指向に合う音楽作り出すために自身スタインウェイ製のピアノに対してそのタッチ軽くするなどの改造をしていたこともあり、晩年にはヤマハピアノ使用していた。

※この「対位法信仰」の解説は、「グレン・グールド」の解説の一部です。
「対位法信仰」を含む「グレン・グールド」の記事については、「グレン・グールド」の概要を参照ください。

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