寒川町指定重要文化財
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翁の古面(おきなのこめん)昭和51年(1976年)2月20日指定、指定番号は第2号。材質は桧材と思しく、面全体に黒漆を塗って仕上げた翁面である。面長は20.8センチメートルで、江戸時代後期の作と推測されるが作者や詳細な製作年代は不明である。 神輿(みこし)昭和54年(1979年)12月15日指定、指定番号は第6号。宝形造方形の、黒漆塗り鹿地蒔絵を施した鳳輦の神輿で、透彫の装飾が多く豪華な、江戸時代後期の大型神輿である。総高は205.5センチメートルで、総重量は72貫(270キログラム)あるとされる。 大太刀一振、太刀拵一式(おおだちひとふり、たちこしらえいっしき)昭和54年(1979年)12月15日指定、指定番号は第8号。当社に奉納された由来は不詳だが、身幅が広く南北朝時代の姿を見せる刀で、大きく磨上げられているものの、なお長寸である。刃長は85.3センチメートル、反りは2.6センチメートルである。 経鎗(仕込杖)一式・鎗(鎗先)一穂(けいそういっしき・やりいっすい)昭和54年(1979年)12月15日指定、指定番号は第9号。作者および製作年代は不詳で、経鎗拵は革張りに仕立てられている。全長は77.5センチメートル、刃長は31.7センチメートルである。 寒川神社の棟札(小田原北条氏ゆかりの棟札3点)(さむかわじんじゃのむなふだ(おだわらほうじょうしゆかりのむなふだ3てん))平成26年(2014年)4月1日指定、指定番号は第21号。後北条氏が寒川神社を再興した際に製作されたと考えられ、後北条氏と寒川神社との関係や後北条氏領国内での寺社造営の実態を示している。指定された棟札は、大永2年(1522年)紀・「北条新九郎平氏綱」署名のもの(総長79.5センチメートル、幅12.8センチメートル)、天文2年(1546年)紀・「相州太守平氏康」署名のもの(総長79.5センチメートル、幅12.5センチメートル)、北条氏政による再興時とされる天正6年(1578年)紀のもの(総長65.5センチメートル、幅27.4センチメートル)の3点である。なお、大永2年紀の棟札は後北条氏が家名を「伊勢」から「北条」に改めた時期の初見資料と従来みなされてきたが、検討の余地が生じてきている。
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