定着に当たっての課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 04:51 UTC 版)
「アグリツーリズム」の記事における「定着に当たっての課題」の解説
グリーンツーリズムが日本において一般的になりにくいのではないかという指摘も少なくない。その要因を整理する。 供給サイドの問題 時間のバリア そもそも農家や漁家には、受け入れる時間的余裕があるのか。 空間のバリア 家屋がよその人を泊められる構造になっていないのではないか。わざわざ改装までして取り組む意欲と資金があるだろうか。 心理のバリア 農家・漁家の人たちは、歓迎していないのではないか。自分たちの農山漁村が広い意味での観光の対象になるとはそもそも考えていない上、繁忙期に来られても迷惑であるし、農地に立ち入られたり、農作物・家畜に無神経に触られるのを嫌がるのではないか。生活の場を見せるという発想や、それが美しいという価値観がない。 資源力のバリア 農村景観は心癒されるほど美しいとは言えないのではないか。(コンクリート構造物や電線ばかりが目に付いて美しくない。) 認識のバリア 生活上の利便性のレベルについて、都市住民の想定と農山漁村の実態とにおいてギャップがあるのではないか。 日本では旅行先では普段食べない豪華な食事をするものという観念が強い。このため、受け入れ側では最高のもてなしをしようと贅を尽くした食事を提供しようとするが、専業化されていないため無理があり、長続きしない。受け入れられる側も認識を変えていく必要がある。 '
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