定着背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 10:03 UTC 版)
1894年(明治27年)の帝国議会で、立憲自由党の吉本栄吉議員が、紛糾する議場内を静めるために大声で叫んだことが始まりとされる。当時はマイクロフォンなどの音響設備が無く、広い議場で全議員へ響き渡るために独特の抑揚をつけて叫んだ。背景に、議場が紛糾しても議員同士の討論自体は厳然と価値があり、議長が軽軽に「討論を止め議事進行」するわけにはいかない万機公論精神の遵守がある。衆議院は、議員に対する討論停止の議長下令を忌避する傾向があるが議員から進行を促そうというものである。のちに半ば慣習的に議事進行係が定着した。
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