安川家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 01:08 UTC 版)
「風の市兵衛シリーズの登場人物」の記事における「安川家」の解説
安川 充広(やすかわ みつひろ) 薬研堀埋め立て地に住む旗本の嫡男。16歳。 友だちに誘われて岡場所を訪れた際、幼馴染みだったお鈴と再会し、彼女の身請けのためにお熊から30両を借り、利息や名目金を含めて45両ほどに膨らんだ。返済に窮していたところ、取り立てに訪れたお熊から妹を身売りする手があると迫られ、激高して殺害してしまう。 家族には詳しい事情を一切語らなかったが、牢屋敷に面会に来た市兵衛と弥陀ノ介には、秩父の三峰山で新しく発見されたという銅鉱山への投資話に乗せられて借金した事情を話した。しかし、その目的がお鈴の身請けのためだということは決して明かそうとしなかった。 当初は、良くて切腹、悪ければ斬罪の上安川家にも改易などのとがめがあると思われていたが、事件の背景が明らかになると、自宅での蟄居謹慎の寛大な処分が下った。 安川 剛之新(やすかわ ごうのしん) 小十人衆100俵どり。 弥陀ノ介が11,2歳の頃、年長の子供らに容姿と身分をさげすまれていじめられていたところ、同い年の剛之進が助勢してくれた。剛之進は旗本の子にもかかわらず、御家人の子である弥陀ノ介を決して差別することがなかった。弥陀ノ介は恩義を感じていつか恩返しがしたいと思っていたが、身分が違うため親しく交わることがなく、その機会も訪れなかった。 そんなある日、突然弥陀ノ介の職場を訪れ、充広が事件を起こした事情を調べて欲しいと願った。そして、弥陀ノ介が助勢を願ったことにより、市兵衞は評定所での詮議までのわずか5日間の間に、事件の背景を調べることになった。 安川 石(やすかわ いし) 充広の母。 安川 瑠璃(やすかわ るり) 充広の妹。14歳。近所でも評判の美女。 充広の祖父 市兵衛が、充広が単に生来の短気によってお熊を殺したのではないということを確認するため、わざと充広のことを悪く言いつのった際も、冷静に孫の気質について説明した。そして、市兵衞への報酬は自分の蓄えの中から出すと言った。 充広の祖母 家族の充広に対する評価は身びいきではないかとわざと挑発する市兵衞に、祖父母が孫のために涙を流す身びいきが間違いだろうかと語った。
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