安全性や問題点など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 23:55 UTC 版)
「WILLER TRAVEL」の記事における「安全性や問題点など」の解説
コスト削減を図るため、WILLER EXPRESSの運行に関与する貸切バス会社に対し、公示運賃(国土交通省の定めた一般貸切旅客自動車運送事業の運賃)の下限値ぎりぎり(孫請けの場合、中間手数料等を差し引いた実質額で下限値を下回るケースもある)での運行を頻繁に要請していることが2007年放映のNHKスペシャル「高速ツアーバス 格安競争の裏で」で明らかになっている。 その一方で2007年2月に大阪で発生した他社スキーバスによる交通事故(運転士の長時間勤務による過労からの居眠り運転が原因とされている)を受けて、請け負った貸切バス会社に対して過労運転の防止などの安全管理の徹底を要請しており、安全管理の状況によっては運行契約の解除に至ったケースもある。これについて、WILLER TRAVELでは自社グループであるWILLER EXPRESS株式会社が、車体価格の安い韓国製バスの大量導入などでコストの削減を図っている実例を引き合いに出し「コスト削減と安全管理は両立する」と主張している。また、2006年5月に行われた記者発表の席で、村瀬茂高社長は多くの時間を安全への取り組みの説明に費やし、「利用客の声を積極的に吸い上げて情報公開し、サービスや安全管理を改善する」と説明した。 しかし、この点については「安全管理という根本的な問題について『お客様の声で改善する』のは違和感がある」と指摘されており、同社をはじめとするツアー会社が、日常的に(別会社である)バス会社の安全管理をすることは難しく(村瀬社長も「(バス会社の)毎日の労務管理までは踏み込めない」と語っている)、日々の運行がどうなっているかは、利用客の声を通して情報を吸い上げるしかないというツアーバス業界の構造的な問題があると述べられている。
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