安全剃刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/05 21:39 UTC 版)
詳細は「安全剃刀」を参照 刃を安全な角度で固定し、皮膚に食い込まないようにした剃刀が安全剃刀である。 多くはT字型でありT字の上の辺に刃が付いて縦の辺が持ち手になっており、このため「T字カミソリ」、「T型カミソリ」(丁字型とも)と呼ばれることがある。 女性が肌を露出する部分の毛(ムダ毛)を除去するためのもの、男性が髭を剃るために用いるもの、男性・女性ともに髪を剃るためのものなどがある。また、スキンヘッド(海外では剃った頭を意味する「シェイブドヘッド」と呼ばれることもある)の手入れにも用いられる。 刃としては、非常に薄い鋼製の刃が用いられる。安全剃刀は刃をプラスチックの柄と一体化させた使い捨てのもの、刃をプラスチックで固定した物(替え刃)を柄に取り付けるもの、刃のみを柄に固定するものがあるが刃の使い捨てを意識した製品がほとんどである。 現在、主流なのは刃と柄を一体化させたものと刃をプラスチックで固定した替え刃のものでありこのなかでも複数の刃を重ね合わせることで切れ味を向上させた製品が主流である。(2枚刃~6枚刃)これらにはスムーサー(またはスムーザー)と呼ばれる水溶性樹脂や、ローラーが刃の近くについているものがある。 刃のみを柄に固定するものにはこれらは付いていないが、刃を柄に固定する部分を挟んで反対側も刃になっている両刃の物がある。 刃の枚数が多いと負荷が分散されるため結果的に肌には優しくなるが、切れ味が良くなるということはない。また刃の枚数が多いほどヘッドが大きくなり、細かい操作が難しくなる。切れ味が悪いからといって力任せに剃ってしまうと、皮膚の表面が削れてしまうことで痛みを伴う剃刀負けをおこしたり皮膚を切ってかさぶたが出来るために埋没毛になる可能性も高くなる。また、使用時にはシェービングクリームや石鹸などを髪や地肌皮膚に塗って滑りを良くしてから用いるのが普通である。 安全と名はついているものの刃に平行の方向に動かせば皮膚が切れてしまうので、それを防ぐために刃の表面に保護用のワイヤーを取り付けた製品もある。最近は電動式安全剃刀もある。これは電池を動力に極小モーターで刃を振動させ、髭をそる方式である。 なお安全締具の間にごく薄い鋼の刃を挟む現在の安全剃刀は1895年にキング・キャンプ・ジレットが考案し、その後の改良を経て1903年から発売されている。
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