守口真紀子とその周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 06:48 UTC 版)
「いつか海に行ったね」の記事における「守口真紀子とその周辺」の解説
関谷光伸 砥部建設の営業社員を務める男性。29歳の梅雨時に癌の宣告をされ、数ヶ月の闘病を経て緩解する。式なしで入籍した妻を愛し感謝しており、両親に孫の顔を見せたいとも思っている。母親は関西育ち。妹がいる。鳥、とりわけ白鳥の写真を撮ることを闘病の目標にするほどの生きがいにしているが、真面目に取り組んでいなかったこともあり、これまで傑作が撮れたことはない。緩解時、無理をおして撮影に行った福島県石川郡の千五沢ダム湖畔で、死んだ雁を見つける。 守口真紀子 関谷光伸の妻。年齢は20代半ば。夫の遺言で、死後旧姓に戻している。夫の死後、順調に育っていた胎児を妊娠6ヶ月で流産し、実家に戻ったところさらに父親も急死する。父親の死後、父の勤めていた繊維会社の社宅を追い出されることになり、高崎市のセブンス・マンション倉賀野902号室に母親共々引っ越すが、母親も病床にあり、思いがけず出費も多く精神的にも追い詰められているが病気の発症はない様子。母親の急死後、発作的に飛び降り自殺し、住んでいたマンションは「呪われたマンション」としてテレビなどで注目を浴びる。 守口佑子(祐子) 守口真紀子の母。夫の死後、やはり夫と死別して実家に戻ってきていた娘の真紀子と共に高崎市のセブンス・マンション倉賀野に引っ越すが、ほどなくして喘息のような病気を発症する。その後、急性胃ガンで死亡する。 田沼 セブンス・マンション倉賀野の管理人。通いの管理人であり、早朝には在室していない。 大橋・広沢・山崎・野呂田・鈴木・片貝・栗山・宮治 セブンス・マンション倉賀野の住民。広沢のおばあちゃんはマンションが物語に出てくる直前に死亡、片貝の下の子供は喘息のような症状が悪化して入院しており、住民は暮れから2月にかけて7件も死亡が続いたことから名付けられた「葬式マンション」という噂に恐れおののいている。宮治は守口真紀子の隣家の住民で、発作的に自殺しようとしていた真紀子を止めようとするが、逆に本人の体がフェンスを越えるための踏み台になってしまった。 タクシー運転手 母親の死直後の守口真紀子をマンションまで運んだ運転手。真紀子の母親の死を「珍しいことではない」と慰めるが、真紀子には届かなかった。真紀子がフェンスによじ登ろうとするのに気がついて大騒ぎする。
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