学校の卒業に準じて扱われるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 03:14 UTC 版)
「学歴」の記事における「学校の卒業に準じて扱われるもの」の解説
就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験 中学校またはその同等学校を卒業したことが無い人が、高等学校またはその同等学校に入学する資格を得るための試験。公的には「中学校を卒業した者と同等以上の学力を有する者」とされる。ただし、受験できるのは義務教育就学免除者に限られていたが、2003年より、不登校などによる卒業者も受験できるようになった。 高等学校卒業程度認定試験(旧・大学入学資格検定) 高等学校またはその同等学校を卒業したことが無い人が、大学に入学する資格を得るための試験。公的には「高等学校を卒業した者と同等以上の学力を有する者」とされる。 以前は中学校を卒業していなければ受験できなかったが、今は中学校を卒業していなくても受験できるようになった。なお、中学を卒業していない者がこの試験に合格した場合、上記の中学校卒業程度認定試験にも合格したものとみなされる。 なお、日本では上記の認定試験は高卒の学歴自体が得られるわけではないが、認定試験合格後大学に入学、卒業することができる。 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 一定の条件を満たした短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程(2年制以上)の卒業者や大学に2年以上在学して62単位以上取得した者、並びに省庁大学校のうち独立行政法人大学改革支援・学位授与機構の認定を受けた課程の卒業者が独立行政法人大学改革支援・学位授与機構より学士の学位を授与された場合、大学の卒業と同等に扱われ、大学院博士前期(修士)課程、一貫制博士課程、専門職学位課程に入学する資格がある。 難関国家資格の一次試験 旧司法試験の一次試験や、平成17年度までの公認会計士試験・不動産鑑定士試験の一次試験は、大学を卒業または大学において62単位以上修得済みの者であれば免除されるが、そうでない場合は受けなければならない。 教員資格認定試験 大学や文部科学大臣が指定する教員養成機関を卒業していなくても、この試験に合格すれば、一部の種類の教員免許状の授与を受けることができる。 個別の入学資格審査 高等学校や大学卒業者と同等以上の学力があるかどうかを各大学が判断する審査である。あくまで入学資格の有無にかかわる審査であり、入学者選抜とは別個のものなので、この審査に合格した後にさらに入学試験を受ける必要がある。この審査は各大学で実施され、その大学(短期大学・大学院・大学校含む)を受験する場合のみ効力を持つ。この審査を実施するか否かも各大学が決めることができる。古くは吉永小百合が最終学歴高等学校中退からこの審査を経て早稲田大学第二文学部へ進学したことで知られる。桑田真澄・秋吉久美子・プリティ長嶋・工藤公康が、最終学歴高等学校卒業からこの審査を経て大学院へ進学して話題になった。また、菊池桃子は、最終学歴短期大学卒業からこの審査を経て大学院へ進学した。
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