存清とは? わかりやすく解説

ぞん‐せい【存星/存清】

読み方:ぞんせい

漆器装飾技法の一。漆地に色漆文様を描くか、文様彫って色漆つめこみ輪郭細部沈金(ちんきん)を施したもの。中国明代に始まる。日本茶人がつけた名称。


存清

読み方ぞんせい

中国漆器によく見られる技法で、蝋色漆上塗して研いだ面に彩漆文様描き乾いてから輪郭をくくるように線彫りしたもの。存清とは和名で、中国では彫填(ちょうてん)とか填漆(てんしつ)と称します。

存清

名称: 存清
ふりがな ぞんせい
芸能工芸区分 工芸技術
種別 漆芸
選択年月日 1957.03.30(昭和32.03.30)
選択要件
備考
解説文:  存清【ぞんせい技法発生南方インドシナ方面想像され中国渡って改良加えられた存清漆器は、室町時代以後わが国伝来し茶人などに珍重されていたが、ただ舶来珍品として愛蔵するのみで、製作を志すものはなかった。江戸末期讃岐名匠玉楮象谷はその技法究明し遂に日本的な存清漆器を生みだした明治末期までは海外にも輸出され盛況であったが、その後逐次衰微の途をたどた。存清の工程は、黒地赤地、黄地などの上面に色漆模様描き、その輪郭を、日本画骨描式にのみ(ケン称する)で毛彫をし、あるいは金泥でもって筆で隅取ったのである。象谷は素地には主に竹網代用いて形態文様加飾創意工夫加えた
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染織:  紫根染・茜染  組紐  黄八丈
漆芸:  存清  村上堆朱  粟野春慶  能代春慶

存清

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/08 03:50 UTC 版)

香川漆器」の記事における「存清」の解説

存清は漆を塗った地の表面色漆文様描き色漆乾いた後、その輪郭細部を剣で線彫りする技法である。彫り口の凹部に何も入れない場合と、呂色金彩などを施す場合がある。存清は、存星とも書くが、名称の由来はっきりしていない。

※この「存清」の解説は、「香川漆器」の解説の一部です。
「存清」を含む「香川漆器」の記事については、「香川漆器」の概要を参照ください。

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