子供の読書離れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 07:17 UTC 版)
社団法人の全国学校図書館協議会は毎日新聞と共同で、1968年(昭和43年)より毎年1回、「5月中に読んだ本の冊数」という調査を行っている。 高校生の調査結果を見ると、1970年代(昭和45年-昭和54年)の平均4.5冊から1980年代(昭和55年-平成元年)に上昇し、平均7.4冊(1984年(昭和59年)と1988年(昭和63年))まで達した。1990年代(平成2年-平成11年)には低下傾向となったが、2000年代(平成12年-平成21年)に入って急上昇し、波はあるものの2003年(平成15年)には平均8冊、2004年(平成16年)にも7.7冊という高水準を記録した。 小学校・中学校の児童・生徒の調査結果は長らく平均1 - 3冊の水準(小学生で1.5冊未満、中学生で2冊前後)だったが、2000年代(平成12年-平成21年)になると高校生と同じく急上昇し、2004年(平成16年)調査では小学生で1.8冊、中学生で3.3冊という調査開始以来の高水準に達した。 逆に「5月中、全く本を読まなかった」いわゆる無読率は高年齢層ほど高く、1980年代(昭和55年-平成元年)後半から1990年代(平成2年-平成11年)にかけては、高校生の約60%、中学生の約50%、小学生の約15%であった。しかし2004年(平成16年)調査での無読率は高校生42.6%、中学生18.8%、小学生7%と減少している。 学生の読書量が増加した理由については、一部の学校で読書の時間を設けられていることが挙げられる。
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