奇跡の14ヶ月とは? わかりやすく解説

奇跡の14ヶ月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 04:21 UTC 版)

樋口一葉」の記事における「奇跡の14ヶ月」の解説

三宅花圃紹介で、『文学界創刊号に『の日』を発表同人平田禿木訪問を受け親しく語り合うその後、筆が進まない一葉は、生活苦打開のため1893年明治26年7月吉原遊郭近く下谷龍泉寺町現在の台東区竜泉一丁目)で荒物駄菓子を売る雑貨店を開く。この時の経験が、後に代表作となる小説たけくらべ』の題材となっている。年末、『琴の音』を『文学界』に発表翌年1月には近所同業者開業したため、商売苦しくなる相場師になろうと占い師久佐賀義孝接近し借金申し込む。1894年明治27年5月には店を引き払い本郷区丸山福山町現在の文京区西片一丁目)に転居する萩の舎交渉し、月2円の助教料が得られるようになった同年12月に『大つごもり』を『文学界』に発表する1895年明治28年)には半井桃水から博文館大橋乙羽紹介される博文館明治20年創業された出版社で、『太陽』『文藝倶楽部』などを発刊し春陽堂並び出版界リードする存在であった大橋乙羽作家として活動していたが、博文館館主大橋佐平認められ佐助長女大橋ときを妻に迎える。大橋夫妻一葉活躍の場与え経済的に支援しており、大橋ときは一葉入門し和歌学んでいる。 乙羽明治28年同年3月一葉宛書簡で小説寄稿依頼している。この年1月から『たけくらべ』を7回にわたり発表し、その合間乙羽依頼で『ゆく雲』を執筆したほか、大橋ときの依頼で『経つくえ』を書き改めた上で文藝倶楽部』に再掲載させた。このほか『にごりえ』『十三夜』などを発表している。『大つごもり』から『裏紫』にかけての期間を、一葉研究家の和田芳恵は「奇跡の14ヶ月」と呼んだ。 なお、明治28年7月12日に父・則義の七回忌法要があるため、一葉大橋ときに法要のための原稿料前借り申し出ている。乙羽はこれを了承し一葉7月下旬未完成の『にごりえ原稿届け8月2日には残り原稿渡された。 1895年明治28年4月から樋口家には馬場孤蝶島崎藤村など『文学界同人斎藤緑雨といった文筆家などの来客毎日訪れるようになり、文学サロンようになった一葉は着るものにも困る生活であったが、来客歓迎し寿司取り寄せてふるまった

※この「奇跡の14ヶ月」の解説は、「樋口一葉」の解説の一部です。
「奇跡の14ヶ月」を含む「樋口一葉」の記事については、「樋口一葉」の概要を参照ください。

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