天下一家の会の略史
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「天下一家の会事件」の記事における「天下一家の会の略史」の解説
1967年 - 内村、熊本県上益城郡甲佐町で天下一家の会(第一相互経済研究所)を設立。この会は「親しき友の会」などとしてネズミ講活動を行なう。 1970年代 - 配当を得られない人、勧誘をめぐるトラブルなどが表面化し社会問題となった。 1971年 - 熊本国税局は所得税法違反の容疑により会に対する強制調査を行った。その後、内村を熊本地方検察庁に告発した。 1972年 - 熊本地検、内村を脱税容疑で逮捕、その後、起訴。起訴後も「花の輪」(A~Cの3コースあり)、「洗心協力会」などのネズミ講活動を行なう。また、天下一家の会の元会員らが内村に対して入会金の返還を求め長野地裁に提訴。 1973年 - 内村、財団法人「天下一家の会」を設立(登記名義のみの財団法人「肥後厚生会」を継承する形)、宗教法人「大観宮」を設立。内村は、天下一家の会の利益を大観宮に移していた。大観宮は、天下一家の会の宗教法人として、大観プロダクションを名乗って『岸壁の母』や『大空のサムライ』を映画製作した。 1977年 - 長野地裁が内村に対して入会金の返還を命じる判決。 1978年 - 内村に懲役3年執行猶予3年、罰金7億円の判決。その後、控訴。11月に無限連鎖講の防止に関する法律が議員立法で制定される。 1979年 - 5月に無限連鎖講の防止に関する法律が施行される。 1980年 - 第12回参議院議員通常選挙全国区に無所属で出馬するが落選。破産宣告。 1983年 - 内村の有罪確定、収監。 1995年 - 内村、糖尿病により、死去。 2005年 - 破産管財人は最後配当を実施し、破産手続が終結。破産宣告から25年を経ていた。
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