大統領選挙後のデモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 07:54 UTC 版)
「2011年ロシア反政府運動」の記事における「大統領選挙後のデモ」の解説
2012年3月4日に大統領選挙は行われ、事前の予想どおりプーチンの圧勝となった。しかし下院議員選挙と同様に監視を行った欧州安全保障協力機構(OSCE)や野党勢力は選挙に不正があったと主張、これを受けて3月5日にモスクワのプーシキン広場(英語版)やサンクトペテルブルクなどで合計1万7000人が参加する大規模デモが発生し、大統領選挙のやり直しなどを求めた。このデモによりナワルニーなど550人以上が警察当局に拘束された。また、このデモには無所属ながら5人中3位に入ったミハイル・プロホロフも参加している。同時にクレムリンでは、プーチン支持派による1万人規模の集会が行われた。 3月10日にはモスクワなどで再びデモが発生し、主催者発表で約2万5千人、警察発表で約1万人が参加。少なくとも85人が身柄を治安当局に拘束された一方、当初より参加人数は減少しており、デモは下火になりつつあるとも報道された。 事実上政府の影響下にあるテレビ局NTVは大統領選挙前に反政府運動は欧米諸国からの援助を受けているとした報道を行い、3月15日夜にはデモ参加者が現金を受け取っている映像を使い、彼らはカネで雇われているとした番組を放送するなど否定的な報道を行なってきた。このため、3月18日に実施されたデモでは偏向報道への抗議が訴えられた。デモ呼びかけ人のボリス・ネムツォフなど100人の身柄が一時拘束されたが、約1000人の参加にとどまり、一連の反政府運動の収束傾向が鮮明となった。
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