大改築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 08:26 UTC 版)
「サンタンブロージョ教会」の記事における「大改築」の解説
9世紀と11-12世紀に大規模な改築が行われている。現在も残るサンタンブロージョ教会の姿はおおむねこの時期までに決定付けられた。 9世紀にサンタンブロージョ教会の特徴であるアトリウム(西正面)と、東端部を拡張した。聖堂正面の2本の塔のうち、南の塔は8-9世紀の建設と言われる。東端部後陣へのモザイク(後述)移設と内陣の拡張が行われ、さらにクリプトもこの時期に新設された。 11-12世紀の再度の改築では、複合柱とレンガのアーチで構成される現在のアトリウムの姿が完成した。この改築ではアトリウム東辺をなす聖堂ファサードの大アーケードも設けられた。聖堂正面の2本の塔のうち、北の塔はこの時期の建設である。聖堂内部では後述の説教壇、身廊の交差リヴ・ヴォールトおよび後陣手前(祭壇が設置されている箇所)の天井にあるドームもこの時期の作である。また、柱頭彫刻や複合柱など、その他のロマネスクの資質を揃えたのもこの時期であった。なお、この11世紀からの改築は11世紀に発生した地震により木造部分が崩壊したために行われた。
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