変数とデータ型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/15 06:29 UTC 版)
MBASICには以下のデータ型があった。 8ビット 文字列データ。文字列長は0から255文字。 16ビット 整数 32ビット 浮動小数点数(単精度) 64ビット 浮動小数点数(倍精度) 文字列演算子には、部分文字列の選択、連結、代入、文字列が等しいかどうかのテストなどがある。 上記のデータ型の配列は7次元まで使用できる。関数や演算子は配列では動作しない。例えば、配列の代入はできない。当時の他のBASICの実装とは異なり、MBASICは行列演算、複素数、金融計算用の十進数(BCD)データ型に対応していない。典型的なCP/Mシステムには浮動小数点演算ハードウェアがなかったため、浮動小数点演算は全てソフトウェアで行われた。内蔵の数学関数(三角関数、対数、指数、平方根)は単精度の結果しか得られなかった。ソフトウェアによる疑似乱数発生器が提供されていた。これは、ユーザが入力したシード値から、ゲームやシミュレーションに有用な数列を得るものである。MBASICには代入文のための LET キーワードがあったが、なくても代入できた。 マイクロコンピュータにおけるのBASICの初期のバージョンでは、1文字または2文字の変数名しか使用できず、複雑なプログラムでは変数の意味を思い出すのが困難となった。MBASICバージョン5では、40文字までの識別子を使用できるようになり、プログラマは変数に読みやすい名前を付けることができるようになった。
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