基本的な4種類と使い分けとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 基本的な4種類と使い分けの意味・解説 

基本的な4種類と使い分け

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 09:17 UTC 版)

研磨材」の記事における「基本的な4種類と使い分け」の解説

現在使われている人造研削材は、次の4種類大別できる。 表 人造研削材種類名称化学式 修正モース硬度 ヌープ硬度(kgf/mm2)密度(g/cm3)ダイヤモンド C 15 70008000 3.52 立方晶窒化ホウ素 BN -- 4500~4700 3.48 炭化ケイ素 SiC 13 2500~3200 3.22 酸化アルミニウム(III)コランダムAl2O3 12 17002500 3.99 表の ヌープ硬度単結晶結晶面の値で、低純度の、あるいは焼結品の微結晶コランダム研削材硬度は、この値より低い。 ダイヤモンド周期表IV族の一番上炭素共有結合していて、最も硬い立方晶窒化ホウ素炭素の左隣のホウ素と右隣の窒素との化合物で、すこし硬度が低い。なお、同じ化学式でも常圧安定六方晶窒化ホウ素は、固体潤滑剤用いられる軟らかいすべすべ物質である。 炭化ケイ素は、ダイヤモンドケイ素との「あいのこ」で、ダイヤモンドより軟らかくケイ素より硬い酸化アルミニウムIII族とVI族との化合物で、Al3+イオンとO2-イオンとが、イオン結合している、天然鉱物コランダムとして産出される物質磨き削る研磨材硬いほどよいとなればダイヤモンド万能となるが、経済的な事情がまずある。炭化ケイ素およびコランダム研削材の1kg当たりの価格は、ダイヤモンドおよび立方晶窒化ホウ素の1カラット(0.2g)当たりの価格と同じである。 次にダイヤモンド炭化ケイ素とは、鉄と鋼研削研磨には向かないという化学的な宿命がある。磨きあるいは削る仕事は、むしる側とむしられる側との激し接触のもとに行われ鉄鋼は、銑鉄組成の4.25%まで炭素含有できるので、ダイヤモンド炭化ケイ素砥石研削研磨すれば、鉄鋼炭素吸収し砥石急激に減耗させる。鉄鋼炭化ケイ素中のケイ素吸収する量的に重要な相手先である鉄鋼に対しては、立方晶窒化ホウ素コランダム研磨材出番となる。 表の4種類のほか、ラッピングなどの磨き作業には、湿式析出させた粉末状の、酸化クロム酸化鉄IIアルミナなども使用される。 なお、立方晶窒化ホウ素ボラゾンBorazon)、炭化ケイ素カーボランダムCarborundum)、コランダム研磨材アランダムAlundum)と呼ばれることがあるが、それらはそれぞれ最初に工業化した会社商品名である。

※この「基本的な4種類と使い分け」の解説は、「研磨材」の解説の一部です。
「基本的な4種類と使い分け」を含む「研磨材」の記事については、「研磨材」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「基本的な4種類と使い分け」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


このページでは「ウィキペディア小見出し辞書」から基本的な4種類と使い分けを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から基本的な4種類と使い分けを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から基本的な4種類と使い分けを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

基本的な4種類と使い分けのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



基本的な4種類と使い分けのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの研磨材 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS