地上からの検知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 14:33 UTC 版)
「メンター (人工衛星)」の記事における「地上からの検知」の解説
メンターの受信アンテナは巨大であるが、光をあまり反射しないので、地上からはほとんど見えないと考えられている(実際良く見えるなら、ずっと前に世界中で大騒ぎになっていたはずである)。しかし、それでも、上の写真から分かるように、地上からは8等星と同程度の光度で見え、さらに恒星などの他の天体とは動きが異なるので、数秒間の露光で容易に見分けることができる。また、少し大型の天体観測用望遠鏡であれば、おおよその形状の観測も十分可能であると考えられる。実際2002年4月4日に、日本では全国紙を含むいくつかの新聞で次のような旨の記事が掲載されている。 日本スペースガード協会は、2001年12月に同協会の美星スペースガードセンター(岡山県美星町)の 1m 望遠鏡で、東経120度付近(インドネシア上空)の静止軌道上にある直径 50m 前後の巨大な物体を発見した。この物体は北アメリカ航空宇宙防衛司令部 (NORAD) の衛星公開リストには掲載されていない。位置がまったくずれないことから、常に軌道制御されていると考えられる。 これほど巨大で(2002年の時点で)緯度がずれないよう制御されているという特徴から、この物体はメンターかその前任のマグナム/オリオンの1基である可能性が高いと考えられている。大きさについては上の記述(直径約 100m)とは一致しないが、観測可能なのは一部分(光を反射しやすい部分)であることから、支柱の全長などを含む実際の衛星自体はもっと大きい可能性がある、という説明が可能である。
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