国際リニアコライダー計画
別名:ILC計画
英語:ILC Project、International Linear Collider Project
国際協力により進められている、大規模な線形衝突型加速器の建設プロジェクト。2005年頃から協働建設計画が開始されている。
国際リニアコライダー計画において建設予定の加速器「リニアコライダー」の主な目的は、高エネルギーで粒子を加速し、粒子どうしを衝突させて、その様子を観測することであるとされる。
2012年現在、世界最大の加速器はCERNの大型ハドロンコライダ(LHC)である。LHCは全周約27キロメートルの円形である。これに対して、国際リニアコライダーは全長約40キロメートルの直線形(リニア)で設計されている。直線形にすることによって、粒子がカーブを描いて移動する際のエネルギーの放出を抑えることができるといわれている。
2012年1月現在、国際リニアコライダー計画は建設予定地の選定などを行っている。日本は国際リニアコライダーの誘致に名乗りを上げている。国内の候補地の一つとして岩手県の北上山地(の地下)が挙がっており、2012年1月には国際共同設計チームのメンバーが実際に北上山地を視察に訪れている。
関連サイト:
ILC リニアコライダー計画 - 先端加速器科学技術推進協議会
加速器って? - 先端加速器科学技術推進協議会
国際リニアコライダー計画への取り組みについて - 高エネルギー物理学研究者会議
北上山地「ILC建設に十分」 国際設計チーム視察 - 岩手日報
国際リニアコライダー計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:54 UTC 版)
奥州市から一関市・宮城県気仙沼市にかけての北上高地が国際プロジェクトで建設される世界初の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の最有力候補地となっている。 誘致が実現すれば、国際機関や大学、企業の研究所が集積し、多くの研究分野が融合した国際科学都市の形成が見込まれる。世界中から研究者が訪れるため交通インフラの整備も必要になり、仙台空港の国際線増便や科学都市までのアクセス整備も計画に含まれる。 都市形成が始まって初期10年間の経済波及効果は5兆2026億円になると予想されている。奥州市ILCウェブサイトも参照。
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