国民生活センターによる商品テスト結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 06:58 UTC 版)
「水素水」の記事における「国民生活センターによる商品テスト結果」の解説
2016年3月10日、国民生活センターは「活性酸素の一種を抑制する水をつくるとうたった装置-飲用による効果を表したものではありません」と題する報告を発表した。これは、非常に紛らわしいが、同センターが虚偽の記載を実験により暴いたということではなく、もともとそのように主張されていた商品について、その主張を実験により追認したものである。 水を電気分解して水素を発生させる2製品において、広告の中で、水の中のヒドロキシルラジカルを抑制する水であり、人体での効果ではないと記載されていた。同センターは実験し、ヒドロキシルラジカルの消去を確認した。事業者の広告等に記載されている数値には届かず、また濃度が高いと消去率は低下、一部の実験では消去率がゼロになった。このことから、試験方法や条件によって数値は大きくも小さくもなり、「広告中にある効果を表す数値が、どのような条件で得られたものかや具体的な効果が分からない場合は、示されている数値に惑わされないようにしましょう」とのアドバイスを公表した。なお、国民生活センターの実験は人を用いた臨床試験ではない。もとから「データは人体に対するものではない」と記載されていた商品に対して、この商品テスト結果を通して同センターは「人体への効果と関連付けて考えないようにしましょう」とのアドバイスを公表した。 同時に、活性酸素の量を抑制するとどうなるのか明確化するよう事業者に要望した。なお、法律においては、特定保健用食品(トクホ)や(事業者の責任において効能表示ができる)機能性表示食品、治験を行った医薬品にしか、効能表示は認められていないが、現在、表示が認められた製品は存在しない。
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