国幹道法への組替え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:05 UTC 版)
画像左 : 縦貫道法路線と追加された議員立法各路線なお、北陸道も追加されているが、これは議員立法によらず法改正で追加された。画像右 : 国幹道法ネットワーク7,600 km。縦貫道法とは別に僅か5年足らずで5路線が議員立法として乱立した。このような無秩序の乱立を防ぎ、あるべき高速道路ネットワークを法制化したのが国幹道法で、縦貫道法に入っていなかった東海道路線もネットワークに組み込まれた。 議員立法として成立した東海道幹線自動車国道建設法は、1966年(昭和41年)7月1日をもって廃止され、代替の国土開発幹線自動車道建設法(国幹道法)の予定路線に組入れられて、全国高速道路ネットワーク7,600 kmを構成する道路の一部となった。 これ以前の高速道路の整備に関する法的根拠は、1957年(昭和32年)4月に制定された国土開発縦貫自動車道建設法(縦貫道法)であった。そこへ中央道に対抗して東海道幹線自動車国道建設法が制定され以降、関越、東海北陸、九州横断、中国横断の各議員立法が次々と可決成立した。このままではなりふり構わず議員立法で増殖することから、道路局長に議員立法を止めさせるよう当時の担当者は申し入れた。こうした個別の立法は関係地域の利害にとらわれた計画に陥りやすい。むやみに高速道路を提案するのではなく、全国的な視野から見たあるべき高速道路網の姿を示し、秩序だった整備計画のうえに策定されたのが国幹道法であった。 組替えに際し、法定路線名が従来の「高速自動車国道東海道幹線自動車国道」から「高速自動車国道東海自動車道」に変更された。
※この「国幹道法への組替え」の解説は、「東名高速道路」の解説の一部です。
「国幹道法への組替え」を含む「東名高速道路」の記事については、「東名高速道路」の概要を参照ください。
- 国幹道法への組替えのページへのリンク