国土交通省による報告書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:29 UTC 版)
「調布市PA-46墜落事故」の記事における「国土交通省による報告書」の解説
2017年7月18日、事故を検証していた国土交通省運輸安全委員会の中橋和博委員長は「事故原因については、離陸後間もなく速度が低下し、失速して墜落したものと推定している」と発表。検証の結果、墜落した小型機は必要以上の燃料を積むなどして、離陸可能な重さを58キロ超過し、離陸に必要とされる速度を下回る速度で離陸し、さらに機長が高度を上げようと機首を上げ続けたことで空気抵抗が大きくなり、失速したと結論付けた。また、残骸の調査からはエンジンの故障を示す証拠は発見されなかったものの、数学モデルを用いた解析からはエンジンの出力が低下していた可能性があることが示された。運輸安全委員会はこれらの要因が重なり、事故に結び付いた恐れがあるとした報告書を国土交通大臣に提出した。国土交通省の担当者は、積載燃料が多かった理由について「往復分に加え、余裕をみた量を積んでいた可能性がある」としている。 事故機の理論上の最大離陸重量は約1,950kgに対し、事故当日は機体重量約1,200kgに、積載燃料約280kg(予定していた伊豆大島までの片道分の5倍にあたる)、成人男性5人と荷物を積載しており、離陸可能な限界重量に近かったと指摘されている。
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